Ⅶ. Claes tranquillo ~眼鏡と1つの約束~
Vo:小清水亜美(クラエス)


「料理をするのも、絵を描くことも、楽器を弾くことも楽しいし、
ここには読み切れないほどの本がある……」CV:小清水亜美

そしてなにより私は、無為(むい)に時を過ごす喜びを知っている
それは遠い昔《お父さん(パパ)》か誰かに教えてもらったもの

――そんな気がするのだ……

「7(セッテ)ヤードで必中できるようになるまで帰ってくるな」
――と《少女の担当官(ラバロ)》は言った…
少女が奏でる夜と朝の《輪舞曲(ロンド)》弾丸は雨の中踊り続けた……

命令には服従――『条件付け』とは『鉄の《掟(レッジェ)》』かい...

lalala
《お嬢ちゃん(クラエス)...お嬢ちゃん(クラエス)...》

「教養や好奇心のない奴は良(よ)い兵士に
なれないからな」
――と《無愛想な担当官(ラバロ)》は言った…

少女の《写真(フォログラフィーア)》とても大事そうに 本を抱えて微笑んでいた……

記憶の書き換え――『条件付け』とは『鉄の《檻(ガッビァ)》』かい...
lalala
《お嬢ちゃん(クラエス)...お嬢ちゃん(クラエス)...》


「射撃の練習はしばらく中止となり、
翌日、私達は朝から出かけることとなった……」CV:小清水亜美

「――それから、私たちは何度か湖に足を運んだ。
ロンバルディア、ヴェネト、ピエモンテ……。
公社での私たちはいつも無口で、
お互い教官と教え子の役割を忠実にこなしたが、
何故かいつも湖では会話が進んだ。
それが二人の暗黙のルールだったのだ……」CV:小清水亜美

【正当防衛以外では抜いてはならない】
地下鉄に湧(わ)くチンピラ相手のちょっとした実地訓練

煌(きら)めく《刃物(ナイフ)》が突き刺さる瞬間の衝撃
【射撃の腕より抜くタイミング】
重要だと教わってたのに……


嗚呼...刃物(ナイフ)の間合いに入ってから 銃を使うと決めても
嗚呼...相手の間合いに入ってから 引き金を引いても遅いんだ
――今度撃つ時は決して躊躇(ためら)わない……


公社の射撃訓練場 → ジャムった少女のSIG(エスアイジー) →
素早く詰め寄るラバロ → 拳(こぶし)で弾け飛んだヘンリエッタ →
弧(こ)を描きジョゼを張り飛ばす →
その背後には立ち上がったヘンリエッタ →
持ち上げた凶器を構えて → ラバロに照準を合わせた →
それを見た私は引き金を引いた → 今度は躊躇(ためら)わなかった……

「私が退院して間もなくラバロさんは公社を去った。
宿舎の鍵と古びた眼鏡、数えきれない想い出を遺して。
私が彼の姿を見たのはそれが最後だった……」CV:小清水亜美

【この眼鏡をかけてる間はおとなしいクラエス】
書き換え可能な『命令』じゃない... 血の通った『約束』


「Si, ho capite.」CV:小清水亜美
【はい、わかりました。】

そしてなにより私は、無為に時を過ごす喜びを知っている
それは遠い昔《お父さん(パパ)》か誰かに教えてもらったもの
――そんな気がするのだ……



「Claes tranquillo」CV:小清水亜美
【おとなしいクラエス】





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La ragazza col fucile ~少女と銃~ Lui si chiama... ~私の大切な人…彼の名は…~ La principessa del regno del sole ~無邪気なお姫様~ Biancaneve bruno ~白雪姫と8人の小人~ Claes tranquillo ~眼鏡と1つの約束~ La principessa del regno della pasta ~可哀想なお姫様~ Io mi chiamo... ~貴方だけの義体…私の名は…~ La ragazza col fucile e poca felicità ~少女と銃と小さな幸せ~



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