Ⅳ. La principessa del regno del sole ~無邪気なお姫様~
Vo:三橋加奈子(リコ)


「生まれつき四肢に障害のあった私のせいで
喧嘩ばかりしていたパパとママは、
お医者さんの薦めに従って契約書にサインした。
こうして、生まれてから一度も外へ出なかった私は、
病室で迎えた11歳の誕生日に、
初めて自由に動く自分の体を手に入れたのだ。
私は『公社での生活』をとても気に入っている……」CV:三橋加奈子

《私のお気に入り(ラ ミア コーザ ファヴォリータ)》 → 朝の静謐(せいひつ)な空気
《私のお気に入り(ラ ミア コーザ ファヴォリータ)》 → 洗剤の香り
《私のお気に入り(ラ ミア コーザ ファヴォリータ)》 → 空と雲と太陽と
《私のお気に入り(ラ ミア コーザ ファヴォリータ)》 → 自由な体

嗚呼...それら全ては 病室のベッドの上に
嗚呼...無かったものばかりだ――
《私は幸せだ(ソノ フェリーチェ)》

「私たちには、それぞれ公社の大人の人が担当についている。
訓練でも仕事でもいつも一緒なので、
二人まとめてフラテッロと名付けられた。
『フラテッロ』...それは“兄弟”という意味だ……」CV:三橋加奈子

政治家の暗殺 現場の下見
逃走経路の確認 それも仕事の内


裏口で出会った 少年は名乗った
彼の名はエミリオ とてもよくしゃべる

私は嘘を吐(つ)いてはいないけど 彼を騙しているのだろうか

アマーティの《ヴァイオリン(ヴィオリーノ)》だと彼が勘違いしたのは《銃(フチーレ)》
――それが私の仕事道具だ……

「もし仕事中誰かに姿を見られたら…必ず殺せ」
――とジャンさんは言った……
仕事が終わり 部屋を出たところで エミリオに出会った
「ええと…こんな時何て言うんだっけな…ああそうか…ごめんね」


「朝目が覚める度、いちばん気になることがある。
それは、今日も自分の体がちゃんと存在するかということ……」CV:三橋加奈子

良かった ← 動く → 『自由な体』 → 素晴らしいことだ
四肢(しし)を失う夢を見て 泣きながら起きる
この恐怖が解りますか?

沈みながらも見上げた水面(みなも)から 差し込む陽(ひ)の光 泡沫(うたかた)の《幻想(ゆめ)》
浮びながらも見上げた水面(みなも)より 遙かなる高みに 輝ける《理想(ゆめ)》
《太陽の国のお姫様(ラ プリンシペッサ デル レーニョ デル ソーレ)》 黄昏(たそがれ)に染まる海辺を走る……

「自由な体。優しい人達。楽しい毎日。
社会福祉公社、私はここでの生活をとても気に入っている…」CV:三橋加奈子


「La principessa del regno del sole」CV:三橋加奈子
【太陽の国のお姫様】





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