Ⅷ. La principessa del regno della pasta ~可哀想なお姫様~
Vo:寺門仁美(アンジェリカ)


「あの頃してやった事、全てが無駄とは思いたくないが、
彼女はもう、あの物語を覚えてはいない……」CV:井上倫宏

《女の子...天使のような女の子...(アンジェリーナ...アンジェリーナ...)》 可愛いお姫様
《女の子...天使のような女の子...(アンジェリーナ...アンジェリーナ...)》 可哀想なお姫様

《従者(ぺロ)》を連れて 《城下町(メルカート)》へ《お忍び(おつかい)》 姫を狙う 蒼い影の《馬車(マキナ)》
《空(チェロ)》を抱いて 《大地(ラテッラ)》へ《接吻(くちづけ)》 姫を攫(さら)う 黒い影の《死神(オルクス)》

彼女を殺そうとしたのは 多額の保険金を掛けていた
倒産寸前の町工場の 経営者たる彼女の父親 ――実の両親だった……

「――そして、《天使(アンジェロ)》の名を持った《少女(アンジェリーナ)》は、《義体(アンジェリカ)》として生まれ変わった……」CV:寺門仁美

「Il principe del regno della pasta」CV:寺門仁美
「パスタの国の王子様」CV:寺門仁美、井上倫宏

『† パスタの国の王子様 †
~Il principe del regno della pasta~』

――昔々あるところに パスタの国がありました
その国にはパスタの大好きな 王子様がおりました

一人ぼっちの王子は大好きなパスタを 一緒に食べる友達が欲しくて

友達を探す旅に出たのでした……

「アンジェリカはよほど俺の作り話を気に入ったらしくて、
会う度にその続きをせがんだ……」CV:井上倫宏

風渡る草原 → 荒れ狂う海原 →
凍てついた雪原 → 冒険の旅は続く...


邪悪な《火竜(ドラゴ)》と囚われの《お姫様(プリンツィペッサ)》
呪われし頂(いただき)を
火の山を目指した……

迫り上がる岩壁を → 両手で捩じ伏せて
燃え上がる火海(ひのうみ)を → 一足(いっそく)で跳び越えて
迫り来る腐の風に → 触れても億さずに
見え来たる頂きに → 遂(つい)に手を掛けた...

――岩に刺さった伝説のフォークを引き抜いたら

その時 天空より巨大な影が舞い降りた……

囚われの姫を 助けた王子の 冒険を綴(つづ)った絵本それは
――茨の塔で眠り続ける《可哀想なお姫様(アンジェリカ)》の夢…

「アンジェリカは
一番最初に義体の能力を示したが、
最も初期に義体化された検体だけに、
『薬』の副作用を最初に示したのも彼女だった……」CV:井上倫宏

《お姫様... お姫様...(アンジェリカ...アンジェリカ...)》 楽しいあの歌も
《お姫様... お姫様...(アンジェリカ...アンジェリカ...)》 優しいあの人も
《お姫様... お姫様...(アンジェリカ...アンジェリカ...)》 愛しいあの日々も
《お姫様... お姫様...(アンジェリカ...アンジェリカ...)》 何(いづ)れは『忘れ去る』


「――そして、今では、
あの子に物語を聞かせることもなくなった。
あの頃してやった事、全てが無駄とは思いたくないが、
彼女はもう、あの物語を覚えてはいない……」CV:井上倫宏



「La principessa del regno della pasta」CV:寺門仁美
【パスタの国のお姫様】





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