03. 神々が愛した楽園 ～Belle Isle～
『神話は生まれ...伝説は語られ...歴史は唯記される──』NA:深見梨加
『Belle Isle(ベル アイル)』NA:Ike Nelson
『嗚呼...物語は詠うように紡がれ続ける……』NA:深見梨加
死を抱(いだ)き眠る冥闇(くらやみ)の水面(みなも)を渡り揺れる焔...
その灯火(ともしび)を生命(いのち)と呼ぶなら → 言葉(ことのは)は力と成るでしょう...
何刻(いつ)しか其処(そこ)に奪う者と奪われる者が生まれた...
たったひとつを天秤に架けて → 争いは廻(めぐ)るでしょう...
故郷を喪(うしな)った仔(こ)らは忘れない...
父の無念も...母の哀しみも...嗚呼...遠き大地を……
少年はやがて剣(つるぎ)を取るでしょう...そしてその剣(つるぎ)が折れても...
またその仔(こ)らへと託すのでしょう...遥かなる《年月(とき)》の祈りを……
『Belle Isle(ベル アイル)』NA:Ike Nelson
『平原は荒れ果てて砂漠と化し...海原は立ち上がり大地を呑む...
災厄の根が幾重(いくえ)にも絡み合い...異なる世界を繋ぐ《門(ゲート)》は開かれる...
敵の憎悪は同情を遥かに凌ぎ...侵略ではなく完全なる破壊を望む...
氷と焔の相容れない宿命(さだめ)のように『神々が愛した楽園』は戦場へと変貌した……』NA:深見梨加
屍(しかばね)を積み上げて ← 土台は築かれる...
脆(もろ)く儚い現実は...瓦礫(がれき)の城
亡骸(なきがら)の頂(いただ)きに ← 平和は咲き誇る...
甘く拙(つたな)い幻想は...硝子(ガラス)の色
恐怖を差し出せば...狂気が降り注ぐ...共存の道を蹴って...
猜疑(さいぎ)は爪を研ぎ...正義は牙を剥く...定規を捩じ曲げたまま──いずれ...
少年は白き翼を得るでしょう...そしてその翼が折れても...
またあの空へと詠うのでしょう...愚かなる《人々(かみ)》の願いを...
嗚呼...少年は黒き剣(つるぎ)を取るでしょう...そしてその剣(つるぎ)が折れても...
またその仔(こ)らへと託すのでしょう...遥かなる《年月(とき)》の祈りを……
少年は手に『剣(つるぎ)』...背に『翼』...瞳に『未来』を──
『Belle Isle(ベル アイル)』NA:Ike Nelson
『嗚呼...物語は頁(ページ)を捲(めく)るように紡がれ続ける → 』NA:深見梨加
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