07. 青き伯爵の城
『Wollust(ヴォルスト)【色欲】』NA:Sascha
「宵闇に朽ちた楽園。吊された屍達。
君は何故この境界を越えてしまったのか。
さぁ、唄ってごらん」CV:Revo
青髭「フハハハハ！ハーハッハッハハハァ！！」CV:大塚明夫
朧気(おぼろげ)な...記憶を...辿って...
曖昧な...自分を...描(えが)いた...
どんな...顔で...笑い...どんな...声で...歌ったのか...
お気に入りの...白い...華飾衣[Kleid(クライト)]が...何故...こんなに...緋(あか)いのか...
嗚呼…そうだ…私は…
彼に…殺されたんだっ…た……
伯爵は何時からか 青髭と呼ばれていた
私が嫁いだ時分には もう既に呼ばれていた
あんなにも優しい眼差しが 昏(くら)い色を帯びたのは
染み付いた鉄の匂いと 血の匂いのせいかしら？
嗚呼 夫は私を愛してない 気付かない振りしてきたけれど
もう これ以上は偽れない 私は誰よりも愛していたから
過ぎ去った季節の 長い夜の中で 貴方の瞳の奥で
抱かれていたのは 愛されていたのは 本当は誰なのかしら？
決して戻せない季節も 長い闇の中で 禁じられた部屋の奥で
寂しさ埋めるように 虚しさ燃やすように 不貞(いろ)の罪を重ねた嗚呼……
『誓いを破られたことに腹を立てたからなのか、
愛していたからなのか、今ではもう判らない。
最初の妻を殺したとき、理性も共に死んだのか、
新しい妻を娶 (めと)っては犯し、犯しては殺した……。』NA:大塚明夫
「あなた やめて！」
青髭「ふははは！許しが欲しいか！跪け！」CV:大塚明夫
「この雌豚目め！」CV:大塚明夫
「ねえ どうしたの？いつもとなんだか違うわ」
青髭「座れ！はははは！」CV:大塚明夫
「おやめください！ああ、あああ！！」
「あははは…さあ旅立つがいい」CV:大塚明夫
「ああ、やめて いや あああ いやああ…！」
青髭「そうだ！泣け！喚け！」CV:大塚明夫
「ひぁぁ…！ああ！ああ！」
青髭「ふはははは…」CV:大塚明夫
「うっ…」
どれ程 信じて祈っても 救ってなどくれなかった……
例え相対者(相手)が神でも 唯 穴[Loch(ロッホ)]さえあれば 嗚呼 貫いてくれよう……
《私の槍で[Longinus(ロンギヌス)]》！
青髭「君を魔女として断罪した、恩知らずな豚共を、私は許しはせぬぞ！」CV:大塚明夫
「なるほど。それで君は、いや、君達は吊るされた訳だね。この禁じられた、秘密の部屋に。
流された血は、宵闇に流される血で贖(あがな)うものさ。
さぁ、復讐劇を始めようか…」CV:Revo
彼の留守の間に 宝部屋を回る
開けたことのない 部屋が気になっている
娘の耳元で 私はこう囁いた――
「黄金(きん)の鍵の、禁じられた部屋には、
取って置きの宝物が隠されているわ……」CV:栗林みな実
そう その鍵穴に 挿れたら 回せばいい
もう すぐ出ちゃうでしょ 私達の【屍体と衝動(イド)】
「きゃああああああ！」CV:沢城みゆき
嗚呼 女が本当に抱いて欲しいのは 肢体(からだ)ではなく魂(こころ)なのよ
罪な人ね でも 愛しい人よ
青髭「秘密の部屋の鍵は何処だね？」CV:大塚明夫
「ええと…あの…その…」CV:沢城みゆき
青髭「ほほう…私の命令に背いたか」CV:大塚明夫
「えっ」CV:沢城みゆき
青髭「よかろう、そんなに見たければいっそくれてやる。今日からお前もあの部屋の住人だ」CV:大塚明夫
「せめて、死ぬ前にお祈りをさせていただきとう存じます…！」CV:沢城みゆき
青髭「ふふふふ、よかろう…」CV:大塚明夫
「助けて！兄さん！」CV:沢城みゆき
青髭「まだか、早くしろ！」CV:大塚明夫
「早くしろ！！」CV:大塚明夫
哀しみは 憎しみじゃ 決して癒せないわ
宵闇に唄が 響くだけ
貴方の喜劇を今 終わりにしよう！
青髭「ええい！もう我慢ならん！」CV:大塚明夫
「ひぃ！いやあああああああ！」CV:沢城みゆき
「ぐおお！」CV:大塚明夫
「えいや！」CV:中村悠一
「ていや！」CV:中村悠一
「兄さん！」CV:沢城みゆき
「くたばれ！青髭！」CV:中村悠一
青髭「ぐはははぁ…」CV:大塚明夫
「くっ！ぐぅ…」CV:中村悠一
「なんだと！くそ、化け物か」CV:中村悠一
「コイツっ！」CV:中村悠一
青髭「ぐはぁ…」CV:大塚明夫
「お兄さん！」CV:中村悠一
「さあ、こっちへ！」CV:中村悠一
「ひぃ、なんでこんなことに…」CV:沢城みゆき
「てやああああ！」CV:中村悠一
「ぐぁぁぁ―！」CV:中村悠一
青髭「グフフフ…」CV:大塚明夫
「はぁぁぁ！！」CV:中村悠一
「はぁ…はぁ…」CV:中村悠一
青髭「がはぁ…。」CV:大塚明夫
「復讐というのも、歪(いびつ)な愛情の形なのかもしれないね。」CV:Revo
エリーゼ「ソレデモ、何故人間ッテ愛ト性欲ヲ切リ離セナイノカシラ？気持チ悪イワ。 アハハハハハハ！」
CV:藤田咲
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宵闇の唄
火刑の魔女
黒き女将の宿
硝子の棺で眠る姫君
生と死を別つ境界の古井戸
薔薇の塔で眠る姫君
青き伯爵の城
磔刑の聖女
暁光の唄
