01. 星の綺麗な夜



『And in the darkness that didn't have a name,
The story revolving around "Halloween and the Night" was about to begin quietly.』NA:Ike Nelson
【そして名もなき闇の中、
ハロウィンと夜を廻る物語は静かに幕を開けようとしていた】

The people
who forwarded in the dark.
The solitary man was looking at them.

【暗闇の中を進む人々。男は独り彼らを見ていた】

He sang the love song,
or only sounded the lung song.
Oh! And the wind buried it so in vain.

【彼は愛を唄ったのか、
あるいはただ肺を鳴らしたのか。
OH!それはいたずらに風がかき消した】

《愛しい人よ(ディアナ)》... もう一度... 君に会いたいと願う...
この想いは... 《赦されざる罪悪(つみ)》なのか...
あの行列に着いて往(ゆ)けば... 辿り着ける...
 だろうか...


la la la la la la...... HEY!

『The story of Halloween and the Night.
The early 19th century. 
There was an eccentric man who sailed from Great Britain to Ireland,
as if to go against the new wave of the industrial Revolution.』NA:Ike Nelson
【ハロウィンと夜の物語。
19世紀初頭。
産業革命の新たな波に逆らうかのように、イギリスからアイルランドへ渡った変わり者の男がいた】

石工(いしく)の爺(じじい)が吹き込まれた ← 農夫(のうふ)に成(な)りゃ飯に困らないと
とち狂って... 海渡って... 鍬(くわ)を持ったとさ...


「んあ?マジで!?やっ、それ!ハーハッハッハ!」
「アイルランドの地が、ワシを呼んでいる!レッツ農業ー!」
wowow...

下手な石工(いしく)なんてロクなもんじゃねぇ → それでも農夫よりゃマシなもんだろぅ
天に祈って... 鍬を取って... 土耕(つちたや)しても...


「人は何故芋を食べるのだろうか…?」
「ジャガイモ、最高ー!」

微笑(ほほえ)んでくれたのは不幸ばかり 必死に育てたジャガ芋は腐り
真っ黒なドロドロの毒に変わり
【爺の孫にあたる男(おとこ)】は寄辺(よるべ)なく天を仰(あお)い
だ……
wow wow... wowo wow...


「吹き込まれた…!」
「うわああぁー」
「チクショォー!」
「吹き込まれた、吹き込まれちまったー!」

『The ticket that they got, were by betting their lives.
Were those one-way tickets, for their liberty or for their death.』
【彼らが手に入れた乗船券は、彼らが自らの命を賭けて手に入れた。
その片道切符は彼らの自由のためとなるか、あるいは死のためになるか】


OK! イチかバチか 命を賭けた博打(ばくち)だ Wowow!
乗り込んだ 揺れすぎる 襤褸(ボロ)すぎる 熱病(ねつびょう)蔓延(はびこ)る棺桶船(かんおけせん) Jesus!(ジーザス)


「この子の分だけでいいんです!何も食べさせてあげられなくて…ほんの少しだけ」
「お願いします…この子の分、この子の分だけでいいのっ!お願いっ…!」

「失せろ!」
「突き落とすぞ!」

《希望(ゆめ)》を抱いたまま『第二の囚人(かえらぬひと)』となる...
五人いりゃその中で一人は...
高熱に浮かされたままで《幻想(ゆめ)》を見る...


And they were gone far away...

「ガキを黙らせろ!」
「このクサレカブ提灯野郎がぁ!」
「落ちつけ。」
「おい、しっかりしろ!」
「一旗上げるんだろ!?それまで死ぬな!」
「こんな人生なんて・・・ゴホッ」

「あの日誓ったじゃないか!ジョーン!」CV:飛田展男

『They dreamed the country of liberty.
That principle was the cause
《明白なる天命(マニフェスト デスティニー)》
of the great number of battlefields
マニフェスト デスティニー...
like which we sing about.』NA:Ike Nelson
【彼らが夢見た自由の国。
その原理こそが、私達が歌ってきたような数多の戦場を引き起こしてきた】


まさに「パンのあるところに祖国あり」
押し寄せた 移民の群れは 新天地に 夢を賭けた
そして「神が与え給(たも)うた運命」と
《辺境(フロンティア)》を 馬と銃で 西方へと追いやった……


「一人残らず殺せぇ!誰も残すな!ただの一人もだぁ!」CV:中村悠一
「白人どもの好きにさせるか!」
「前衛の確保!」
「うぇへっへっへ…ここは俺達の国、アメリカだ。」CV:中村悠一
「ここは、我々の聖域…。出て行け!」
「良いインディアンは死んだインディアンだけらしいぜぇ?へっへっへ!」CV:中村悠一
「近寄らせん!!」

『in 1846.The Mexican-American War broke out.』NA:Ike Nelson
【1846年 米墨戦争勃発】

「諸君!今こそ奴らを地獄に送る時だ!テイラー将軍に続けー!!」CV:飛田展男
「「オー!」」

《見晴らしの良い丘(ブエナ・ビスタ)》では 猛(たけ)る《竜騎兵(ドラグーン)》
鍬(くわ)を捨てた手で 《小銃(マスケット)》を取った


「撃てぇ!」
「やかましい!ふっ!撃ってるよぉ!!あんたも自分で打ち続けろよぉー!」CV:飛田展男
「ふんっ!」
「てやぁ!」
「おら!」
「腕がァァァ!」

同胞(どうほう)としての意識とは 何処にあるのだろう?
――人種... 信仰... 国籍... etc(エトセトラ)...
【移民の男(おとこ)】は《聖書(バイブル)》よりも《実利ある日々の糧(パン)》を選んだ
そして... 
《聖パトリック大隊所属の同胞(セイント パトリックス バタリオン)》 彼等を撃ち殺した...

『第』→『八』→『の』→『軌』→『跡』(めぐり続ける)
《明白なる天命(マニフェスト デスティニー)》


「でぇい!」
「撃て撃て撃て撃てー!」
「ぐうっ!」
「突っ込め―!」
「でやぁー!」
「撃て撃て撃て撃てー!」



「おーい、向こうでまた金が出たみたいだぞー!」
「先を越されてたまるかよっ・・・!」
「待てよボンクラ!金は全部俺様のもんだぁぁ!!!」

『in 1848.The rush of the gold. Yes! That's gold day!』NA:Ike Nelson
【1848年。ゴールドラッシュ、そう!黄金時代だ!】

「うぉ!ほ!ほ!ほ!ほ!出てきたぞ!おい!おい!」
「おら!邪魔だどけー!」
「うるせぇ!俺様が掘ってんだ!どけ!」
「うっし!うお!うお!うす!よいしょ!スゲー!!うっはっはっは!!」
「どけー!!」
「こりゃあスゲェ!はっはっはっはっはー!!」
「バカ野郎!おーおー待ちやがれ!!」

HEY!
洞穴(ほらあな) → 掘っても → 掘っても → 掘っても → キリがないっ!
嗚呼... 悲惨な → 或(ある)いは → 愉快な → 視界は → 奇怪な事態っ!
HEY!
必死に → 振っても → 振っても → 振っても → キンが出るっ!
嗚呼... 悲惨な → 訳ない → 愉快な → 世界は → 未開な時代っ!

HEY!
根こそぎ → 掘り出せ ← 『第七の衝動(イド)』は唄(うた)う
《金鉱脈大盤振る舞い(ゴールドラッシュ)》だよっ! 全員集合っ! 《49年組(フォーティーナイナーズ)》!

HEY!

「次行ってみよぉー!!」

『Whenever the era of frenzied uproar,
people never ever stop their steps even though they had much contradiction.
While he was messed around by severe fate, where would the man drift to...』NA:Ike Nelson
【狂乱の時代が訪れるようとも、
多くの矛盾を抱えていても人は歩みを止めはしない。
過酷な運命に翻弄されながら、男はどこへ流れ着くのだろう…】

弱い者集まれば より弱い者を叩く
何処まで『第三の深意に従っても(ながれても)』 差別はある

人は誰もが弱く 臆病だから瞳(め)を閉じる
『第九の現実(ほんとうのせかい)』など  見たくはない

流れ弾に当たり 膝を砕かれ
まともな職にも就けず 【退役した男(おとこ)】は流浪(るろう)の酒浸(さけびた)り……



『The life, it seems to be a long but a short story. 
It attempts to notify the one ending or beginning.』NA:Ike Nelson
【人生、それは長いようで短い物語。
それは一つの終わり、あるいは始まりを告げようとしていた】

いつ死んだっていい... そう思って生きてきた...
【流浪の男(おとこ)】にもひとつ... 気掛かりがあった...
それは《故郷(くに)》に残してきた... 可愛い妹...
なけなしの《賃金(かね)》で... 仕送りは続けた――

そんな【妹思いな男(おとこ)】にもやがて... 恋人が出来た...
月の様に微笑む... 気立ての良い《女性(レディ)》...

「ただいま」
「あら、おかえりなさい。どうしたの?今日はずいぶん早かったのね。ふふっ、ラッキー。」 CV:沢城みゆき

ある日「良い《報告(ニュース)》があるわ♪」と... お腹に手を当てて...
月を経た祝福... 唇を重ねた――

「テッテレー♪発表します。良いニュースがあるわ!ふふっ、ラッキー!」CV:沢城みゆき

されど『第六の女神(うんめい)』は彼を... 見逃しはしない...
月のない夜に... 『第四の仮面のように(背後から)』刺された――

「グハッ!」
「くっひっひ、残念だったねぇ。あの女は俺様が前から目をつけてたんだよ。
ケッ!お前にはもったいねぇぜ…ボンクラ!くっひっひ…アッハハハハハハハ!!」

今はまだ死にたくない... 本気でそう思った...
ツキのない《博打人生(ゲーム)》... 勝負はこれからだと言うのに...
今際(いまわ)... 立ち去った影は... 破落戸(ならず者)の《野心家(ゴーゲッター)》...
ツキ合いたい女... ハメる為の手筈(てはず)――

こんな悲惨な夜なのに...星はとても綺麗で...
遠くで無邪気な笑い声...
嗚呼... 今日は《万聖節の前夜(ハロウィンナイト)》――


「...Halloween! Halloween! Trick or Treat? Hey!...」

これが名も無き《死にゆく男(おとこ)》の... 知られざる『第五の物語(ロマン)』...
シェイマスだか... ウィリアムだか...
もぅ... 遠い昔のことさ...

祈りを幾度なく捧げてきたけれど 結局... 『第十の意志(てんのしゅ)』は黙したまま...
何となく幸せな『第一の追憶(とき)』もあったけれど 結局... 人生なんてロクなもんじゃねぇ……


la la la la la........
la la la la la........
la la la la la........






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